Ken Yokoyama |
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"Hi-standard"あまりにも圧倒的なそのバンドの存在の大きさは改めて語るまでもないだろう。そして誰もが悲しみに暮れた突然の活動休止宣言。まだまだHi-standardは日本、いや世界のパンクシーンでも渡り合えたはずなのになぜ・・・そんな風に思った人は数知れないはずだ。あの衝撃的な告白から約4年、そんなHi-standardのギタリスト健こと、Ken Yokoyamaがまたみんなの前に戻ってきてくれた。確かにBBQ CHICKENS、原爆オナニーズのギタリストとして活動していたものの、それは決して健を主体に置いたものではなく、あくまでヘルプ的な意味合いが強かった。しかし、今回は違う。正真正銘リアルのKen Yokoyamaを表現した健だけのバンドなのだ。その主張方法は様々で、今までの様にキャッチーなメロコアもあれば、更にハードにしたパンキッシュソングもあり、一転してリスナーの耳に語りかけてくるようなアコースティックな曲もある。一体健はこのバンドを作ることで俺たちに何を伝えようとしたのか。その答えを見つける術は一つ、黙って曲に耳を傾けることだけだろう。(06 8/7) |
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The Cost Of My Freedom(2004) |
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Ken Yokoyama名義としては初めてのCDリリースとなる1stアルバム。おそらく、あのハイスタサウンドを期待して聴いた人なら99%初っ端から驚かされるはず。なぜなら一曲目からアコギの曲だから。その名も1:I GO ALONE。題名の通りソロとして活動していく決意を前面に押し出した、メッセージ性の強い曲となっている。そうした新境地を見せた後に続く2:The Cost Of My Freedomは今まで通りパンキッシュで疾走感溢れる会心の一作。健の激しく奏でられるギターに、少ししゃがれがかったヴォーカルが組み合わさり、ハイスタじゃなくても俺はこんなにいい曲を作れるんだと言わんばかりにガンガン耳に訴えてくる。しかし、残念ながらその後はこのようにパワー溢れる曲が続かなかった。アルバム全体の出来としてはよくまとまっているが、やはりハイスタファンとしては物足りないのが正直な気持ちだろう。そのあまりの存在の大きさゆえに逆にそれが仇となった、「ハイスタ復活」結局ファンの本音はこうなってしまう。
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