SECOND SHOT |
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2001年サンフランシスコ発の4ピースバンド。疾走感に溢れた、何とも気分爽快なメロディックパンクを持ち味とし、その類まれなるメロディックセンスからあの"FAT WRECK CHORDS"も一押しという期待のホープバンド。しかし現地アメリカの期待度とは裏腹に、当時は日本ではまだまだ知名度が低かった。しかし、口コミとネットによる評判の高さから2ndアルバム「SEVEN YEARS BAD LUCK」を1年遅れで日本に正式流通。Hi-STANDARD、NOFX、LAGWAGONをはじめ多くのFat Wreck Chords所属Bandを手掛ける名物プロデューサーを起用し、ジャケットもFAT直属のデザイナーが手掛けるという、強烈なバックアップもあり、入荷するや否や異例の5000枚以上のセールスを記録。その実力を日本中に見せ付けることとなった。その後は、"4Wayツアー"と題し、日本の実力派バンドlocofrankやSLIME BALLなどと共にツアーを回ったり、3rdアルバム「ONE FOOT OUT THE DOOR」を初の国内盤で発売し日本デビューを果たすなどその勢いはとどまることを知らない。(06 11/30)
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SEVEN YEARS BAD LUCK(2003) |
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A | |
2003年発売の2ndフルアルバム。日本に正式流通したのは2004年から。プロフィール欄でも述べたように"FAT WRECK CHORDS"がパワープッシュしただけはあり、速メロかつノリの良さを感じるキレのあるメロディは絶品。アルバム全編を通して、その勢いは一向に止まる気配を知らず全速力で駆け抜けてゆくため、聴いている時は時間をも忘れて没頭してしまいます。全12曲構成のどの曲も文句なしで、序盤を盛り上げる1:Sorry、2:Today、4:Chump Rock。名作か否かを分ける点で最も重要な中盤部分の5:Low Life、7:Business as Usual、8:Successfully Lazy。そして終わりよければすべてよしとも言える後半部分は10:Seven Years Bad Luck、11:Rat Race、12:Faceと各部分に決め曲のオンパレードという贅沢振り。それにしても速メロながら、哀愁も感じさせるのはなぜなんでしょうか。ただただ早くてカッコいいってだけじゃないところに、このバンドの魅力が詰まっています。たまにはポップパンク以外でもって方にも是非オススメ。
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one foot out the door(2006) |
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B- | |
3枚目のフルアルバム。前作"SEVEN YEARS BAD LUCK"のヒットのおかげか国内盤も遂に発売されました。ただ前作が会心の出来だっただけに期待をして聴いたのはいいのですが、正直内容は期待ほどではなかったです。またあの高速哀愁メロディックパンクが聴けると思ってたのに、売りであったはずの速度はアルバム全体を通して減速。少々ハードコア気味になったためでしょうか、その分"メロ"が失われたように思います。中には2:On and On、6:Drugs and Dogsのように上手く融合している曲もあるのですが、通してみると見せ場も少なくまだまだ物足りない。もちろん前作を聴いていただけに、余計否定的な評価を持つことは否定できませんが、前作を聴いてない人でも、きっと良い印象は抱かないであろうとも思います。方向性を変えるのは良いのですが、その結果がこうなのであれば、彼らにはもう一度原点に帰ってもらいたいです。
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