Teen Idols |
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1992年テネシー州ナッシュビルにて結成。メンバーはkeith(vo)、Philip(gt)、Matt(dr)、そして紅一点Heather(b/cho)による4人組。1997年『Teen Idols』でデビュー。その後も活動を続け、2003年4thアルバム『Nothing to Prove』をリリース。ヴォーカルがKevin(vo)に代わり、曲風もこれまでよりメロディックになるなど変化を見せた。しかし、その後解散。Kevin、Matt、Heatherは"Bullets To Broadway"を結成した。(08 3/20)
Similar Artists→Bullets to Broadway |
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Pucker Up(1999) |
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B+ | |
2ndアルバム。リーゼントに革ジャン引っさげた男3人と、金髪のケバケバしい姉ちゃんが1人。見るからに暑苦しくてムサい彼らだけに、どれだけ荒々しくて、ロックンロールしたパンクを聴かせてくれるんだと意気込んでいたら、これが見事に予想を裏切られました。演奏面の知識に関しては乏しい自分にもわかるシンプルな3コード進行のギターに、延々と一定のリズムを刻み続ける激しいドラムと、サウンドはまじりっけなしのポップなパンクロック。しかし驚くべきは、その楽曲に似つかわしい妙に爽やかで男前なヴォーカル。ケバいねぇちゃんにしてもやたらと綺麗なコーラスを織り込んでくるので、それらが相まって非常に聴きやすいパンク・ロックに仕上がっています。テンポも速くスピード感に溢れた曲ばかりなのでアルバムの勢いも十分。単調で、区別がつかないと言われてしまえばそれまでだし、実際そうなんですが、この手の曲風の中では割と受け入れ易いバンドなんじゃないかなと感じました。7:20 Belowみたいにツインヴォーカルの曲がもっとあってもいいのに。 *1 3 4 7 9 10 12 13 |
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Full Leather Jacket(2000) |
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A | |
3rdアルバム。私は2nd→4thと入ったのですが、どうやら今作を機に、バンドの音作りも徐々に変化を見せているみたいです。前作と比べると、歌メロの幅も広がり、ギター演奏もコードをなぞる一辺倒だけではなくなるなど、気持ち"メロディック"にシフトしてきているように感じます。やはりメロディックになった分だけ、スピード感が抑えめになってしまうのはしょうがないことですが、その度合いは4thほどではなく、程よい速度は保っています。また一味違った、古臭いポップス感漂う7:Rebel Soulsや、ハードでごり押しなファストナンバー8:Bandwagonなど中には実験的な曲も見られるように。と言うことでちょうど2ndと4thの"橋渡し"的な作品と言えるのですが、今作を機にヴォーカルが脱退したことを考えると、バンドとしても試行錯誤していた時期なのかもしれません。でも私はこの作品も他の作品同様好きですし、ポップであることを大前提にメロディが少し光る彼らの楽曲はストライクゾーンど真ん中だったりします。
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Nothing to Prove(2003) |
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A | |
4thアルバム。今作からヴォーカルがチェンジしました。とは言っても、声質が似ている人を選んだのかそこまで変化はないと思います。ただそれに伴ってかどうかは不明ですが、曲もこれまでのシンプルなパンク・ロックから大分メロディックに変貌しています。勢いやテンポに関しては失われていますが、一層分厚くなったコーラスに、幅の広がったギター演奏と、起伏がつくようになった楽曲はこれはこれで良いです。もともとヴォーカルにしても、コーラスにしても妙に爽やかだったのもあってか全然違和感はないですし、私はむしろこちらの方が好きなくらい。何だか青臭くて、切なげなパンクを演奏する彼らってどうなのという意見もありそうですが、親友を歌った7:Together Againなんか切ないメロディが最高だし、12:I Can`t Thinkでは貴重なツインヴォーカルを披露。全体の雰囲気といい、流れといい、具体的には言えないけどこの作品好きなんです。最後に繰り返しになりますが、もっとツインヴォーカルを増やして欲しかった。でも、そうしたらヴォーカルの出番がなくなっちゃうのかな。
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