The View |
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同じ高校出身であったカイル・ファルコナー(Gt/Vo)、キーレン・ウェブスター(B/Vo)、ピーター・レイリー(Gt)、スティーブ・モリソン(Dr)の4人で結成。有名プロデューサーの目に留まり、本場英国での話題など、平均年齢18歳という若さからは考えられないような活躍を見せている期待のスコットランド出身ロックバンドである。とは言っても、いくら年齢が若いからといって、荒削りで未成熟だけど有り余るものを感じる音楽をただ単に肯定的に評価するだけのバンドではない。彼らの音楽には、確かに勢いを持ち、軽快に跳ねるように進んでいく曲もある。だけど、スコットランド出身という国柄か、不思議と楽曲に滲み出ているものは、繊細で優しさを持ち、どこか安心感を感じさせるものだ。そしてそれらの楽曲には若さゆえの勢い、青臭さが見事に掛け合わさり、全く違った相乗効果を生み出し一層彼らの音楽を引き立たせているのだ。それは意図して作り出されたものなのか、自然と生み出されたものなのかは分からない。だがどちらにせよ、非凡な何かを持っているバンドであることに間違いは無く、その全貌は今後どんどんと明らかになっていくはずだ。(07 3/8) |
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hats off to te buskers(2007) |
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A | |
デビューアルバム。国内盤のライナーノーツには「終わらない青春、止まらないロックンロール」と述べられてるけど、これほど的確な言葉はないと思います。この時期にしか出来ないこと、感じ取れないもの、作れないもの、誰もが一度は経験する青春時代は、一度過ぎると二度とは戻ってこないもの。彼らは正に今その瞬間瞬間を生きていて、その全てをありのままに今作に表現してくれています。正統派ロックンロールナンバーの2:SUPERSTAR TRADESMANや、アッパーでノリが良くバカ騒ぎしたくなる8:WASTED LITTLE DJ`S、10:DANCE INTO THE NIGHTがあれば、どこかカントリーでほのぼのとさせる3:SAME JEANS、11:CLAUDIAなど、日常の出来事、苦悩、恋愛、バカ騒ぎといった青春真っ只中のテーマを扱った楽曲の数々はどれも適度にポップで聴きやすい。曲ごとに激しかったり、時にはほのぼのと歌い上げるヴォーカルの独特に訛った英語も愛嬌があって良かったです。詰め込みすぎた分アルバムに若干のまとまりのなさはあるものの、個人的にはこういう若さ溢れるバンドは大好き。こういう風に音楽を聴いてて今が楽しければいいじゃんって思えるバンドって貴重ですね。
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