RANCID |
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幼馴染であったティム・アームストロング (gt.vo)、マット・フリーマン (b)の二人にわずかドラム歴半年のブレット・リード(dr)が加わり1991年に結成。後にラーズ・フレデリクセン (gt.vo)が加入し今(2006/8)に至るまで不動のメンバーとなる。ド派手なヘアスタイル、腕を覆い隠す刺青、黒を基調としたタイトな服装と、外見は刺々しく正にイメージ通りのパンクバンドであるのだが、そんな外見とは裏腹に、実はサウンドの方は割とポップで聴きやすい。ハードな一面も見せつつ、スカの要素もところどころ顔を出し、軽快でノリやすいナンバーも多いので、管理人のように「コテコテのパンクっぽい」と誤解していた人は驚かされるだろう。90年代パンクシーンを盛り上げてきた一員として、ベテランの域に入るもののまだまだ衰えは見えず、きっと死ぬまでパンクを貫き通してくれる人達であるはずだ。なお2006年11月にドラムのブレットが脱退することが発表された。後任には元The Usedのドラマーが入るとのこと。(06 11/8加筆)
Similar Artists→Dance Hall Crashers |
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...AND OUT COME THE WOLVES(1995) |
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A | |
1stアルバムで一躍パンクシーンの波に乗ったrancidが、様々なメジャーレーベルから誘いを受けるも全て蹴り、世間に媚びることなくインディーズでやっていく決意を表した3rdフルアルバム。その決意はアルバムのジャケットにもはっきりと。ティムのハードなハスキーボイスに、マットの強烈なベースを中心とした、バンドが奏でる軽快でノリノリのサウンドがマッチング。シンプルでありながら聴き応えのある楽曲ばかりとなっています。中でも4:Time Bomb、7:Junkie Man、9:Rubi Sohoは聴いていると思わず体を縦に揺さぶられるアッパーチューン。全体を通してクセのある曲が少なく、意外とポップなので門戸は広いはず。変な話、ティムのよれよれヴォーカルの方がよっぽどクセがあるので、ダメな人は音よりそっちかもしれません。スカ・パンク、ポップ・パンク好きにはたまらない、彼らの代表作品であり名作です。
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RANCID(V)(2000) |
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B- | |
通算5枚目のフルアルバム。本来のタイトルは名セルフタイトルですが、1stアルバムも同様の為区別化を図るためか国内盤では「RANCIDV」と名づけられているようです。収録曲は23曲と相変わらず多いです。だけど全通しでたったの約35分ということからも分かるようにショートチューンがほとんどを占めています。ファストで、ごり押しのギター、ファンキーなベースラインから作られたハードな曲の数々は、彼ららしいと言えば彼ららしいのですが、3rdを聴いてそのポップさに慣れてしまっていた人は少々戸惑うかもしれないです。そういう自分もその一人ですが。ショートチューンもギターソロなどカッコいい点もあるのですが、印象に残ったのは4:Let Me Go、14:Radio Havana、22:CGFなど長めでとっつきやすい曲が多かった。ハードコア好きにはうってつけのアルバムであることは間違いなく、ポップ好きの人にはあまりオススメできない作品。ただ、一番RANCIDらしさが出ているアルバムだとは思いました。 *4 9 14 22 |