ROONEY |
---|
L.A.発の5人組ロバート・シュワルツマン(Vo/g)、テイラー・ロック(g)、ネッド・ブロワー(dr)、マシュー・ウィンター(b)、ルイ・スティーヴンス(key)により結成。2002年デビューアルバム「ROONEY」をリリースした時のメンバーの平均年齢は、弱冠19歳ながらも50万枚ものセールスを記録した。今となっては古臭く、少し異質なロックファッションに身を包む彼らだが、楽曲の方も服装同様一味違う。カリフォルニアの陽気な気候と広大な海を思わせる、西海岸らしいゆるやかなアメリカンロックかと思えば、キーボードの存在感に、今にも踊りだしたくなるダンサブルなサウンドはUKニューウェーブの匂いも感じさせる。つまり、ありそうでなかった「US・UKロックの融合」を、彼らは非常にポップなサウンドに仕上げることで見事に実現。互いの長所を上手く補いながらオリジナリティー溢れる楽曲に仕上げている。また、一貫して感じることのできる青臭さは若さならでは。2007年セカンドアルバム「Calling the World」を発表。(07 11/18)
Similar Artists→Silver Sun、Weezer |
![]() |
ROONEY(2003) |
---|---|
A | |
1stアルバム。デビューアルバムの割にはすごく流れが良くまとまっている作品。序盤はL.A.発らしい西海岸を匂わせる楽曲が続いたかと思ったら、中盤では一転ダンサブルでノリの良いロックが顔を出し、終盤へ差し掛かると再びテンポダウン。穏やかな気持ちで余韻を残しつつシメてくれます。展開が変わるつなぎ方にも無理がなく、徐々に徐々に曲調が変わってくるので非常にスムーズで自然。キラーチューンも上手い具合にバラけているので飽きさせない。バックコーラスが良い味出してる1:Blue Sideでは潮風を感じる直球サーフロックを、キーボードのイントロが耳を離れない6:I`m Shakinではノリノリでタイトル通り身体を揺さぶるロックを、そしてギターソロの光る10:Simply Becauseではポップで切なく甘酸っぱい一曲を聴かせてくれます。「若さ溢れるバンド大好き」という個人的嗜好もあって多少甘めな評価はあるかもしれないけど、それを考慮したとしても良い作品だと思います。パワーポップ好きの人も、ロック好きの人でもイケるんじゃないでしょうか。
*1 2 4 5 6 8 10 11 |