THE ATARIS |
---|
クリス・ロー(vo/gt)のデモテープから始まったアメリカインディアナ発パンクバンド。現在のメンバーはチェロやキーボード演奏の加わった7人編成となっているが(07 4月現在)、アルバムリリースごとにクリス以外のメンバーが頻繁に変わっているためその数は度々変動している。97年結成以来コツコツとアルバムリリースを重ね、遂に2002年、大手コロンビアレコードと契約しメジャーへと舞台を移した彼ら。バンド初期はゴツゴツした荒削りのパンクチューン中心だったらしいのだが、アルバムをリリースするごとにその色は薄くなってゆき、今は洗練されたメロディに哀愁溢れるエモコア色が強くなってきているようだ。確かにクリスの透明感があって、力強いヴォーカルや、ポップかつ適度にテンポを落としつつも飽きずに聴かせてくれるセンスの光るメロディなどを聴く限り、今の彼らへの変化は必然と言う他にないように思える。ちなみにバンド名の由来はクリスが集めていたゲーム会社の名前。(07 4/5)
Similar Artists→Midtown、Samiam |
![]() |
so long astoria(2002) |
---|---|
A | |
メジャー進出4枚目のフルアルバム。一応リリース当時のメンバーはクリスを中心とした4人構成となっています。正直初めて通した時のインパクトは薄く、よく耳にする上品なだけのパワーポップかなという印象でした。だけど、不思議と自分からもう一度手にとってしまう作品。その後は言うまでも無いかな、二度三度と回数を重ね、気づいた時には彼らの虜に。切なくロマンチックな歌詞に、哀愁溢れる力強いクリスのヴォーカルが生み出す相乗効果。いわゆる"メロコア"的な勢いと疾走感を持ちつつも、"エモ"要素がプラスされたような楽曲は、遅すぎず、早すぎずでバランスの良いものに仕上がっています。また、どの曲をとっても外れが無い安定した出来にも高評価。中でもおそらく自身の夏を描いた7:Summer 79と同じく夏つながりでカバー曲とは知らずに聴いた10:The Boys Of Summerが特に好き。聴きこみさえすれば、人を問わずお気に入りの一枚になりそうな作品。名盤です。
*2 3 4 5 7 10 11 17 |