SUM41 |
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カナダトロント出身の4人組。それぞれが別のバンドを組んでいたが、
夏休み41日目に一緒に行ったフェスのワープドツアーで感銘を受けて結成したのが名前の由来らしい。
バンド初期はエネルギッシュなポップパンクを武器にした、悪く言ってしまえばありふれたバンドだったが、
今はメタルの要素が加わり、サウンドは重厚かつ聴き応えのあるものとなった。
素行は悪く、悪ガキ4人集といってもあながち間違いではない。PVやライブではあまりの行動の無茶苦茶さに、笑っちゃいけないとわかりつつ、思わず笑わさせられる。しかし時には行き過ぎることもあって、PV制作時に見知らぬ人にホットドッグを投げつけたことが訴えられたのは有名な話である。また現在(2006/7)はギターの一人が脱退したことが発表されている。ちなみにVoデリックの奥さんはアブリルラヴィーン。(06 7/21)
Similar Artists→Blink-182、Green Day |
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All Killer No Filler(2001) |
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B- | |
メジャーデビュー作にして通算2作目のフルアルバム。国内盤全14曲構成でおよそ35分と、キャッチーな収録曲の数々には気持ちの良い疾走感はあります。それでいてどことなく演奏が厚めなのも彼らの特徴。そんなSUM 41らしさが爆発している4:Fat Ripは個人的にも大好きな曲。まるで勢いだけでラップを織り交ぜたかのようなこの曲が、五感を揺さぶるキラーチューンとなってしまうのだから面白いです。ただアルバム全体を通してみると、一本調子で盛り上がりには欠けます。"キャッチー"な分飽きやすいということでしょうね。ボートラに収録されてるようなメタルに走るなど、もう一段階何かしらの変化要素が求められるところ。ちなみにおまけとして起動できるDVDは彼らのめちゃくちゃな行動が垣間見れて楽しかったです。
*4 8 13 14 |
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DOES THIS LOOK INFECTED?(2002) |
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B | |
フルアルバム3作目。メタリックなジャケットを見ても分かるように以前からサウンドはぶ厚めになり、メタルサウンドに近くなっています。ファンの間では今作とポップ寄りな前作で評価が分かれるところなのですが、前作では代わり映えのしないポップ・パンクバンドと感じていた私にとっては好印象。メタルとはいってもそこまで重くなく、ポップと中和されていてちょうど良い塩梅になっているし、以前より個性が出てきて良い傾向だと思います。中でも1:THE HELL SONGはメタル寄りになった今作ならではのサウンドで、そのイントロ部分は一度ハマると耳から離れません。また2:OVER MY HEAD、3:MY DIRECION、そして大ヒット曲4:STILL WAITINGへの、アッパーな流れはこのアルバムの最初にして最大の見せ場。残念なのは後続がついてこないことでしょう。終盤のラップを織り交ぜたSUM41らしい9:THANKS FOR NOTHINGで盛り返しますが、その後はまた尻すぼんでしまいます。
*1 2 3 4 9 |
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CHUCK(2004) |
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B+ | |
4作目。前作では「メタル系ポップパンクバンド」にマイナーチェンジしたことで、それなりの評価をうけた一方、旧来のファンからは否定意見もちらほら。ということで今作がどうなるかというのは、彼らにとって一種のターニングポイントだったと思います。原点回帰か、現状維持か、はたまた更なる方向転換か。そんな中で、結局彼らが選んだのは前作の方向性を受け継ぐことでした。個人的には、前作の方向性で間違ってないと思っていたので好印象ですが、これで完全に初期派の人間は離れて行ったのかな。でもギュンギュン唸りを上げるギターに、腹に響く重低音といいメタルを感じさせながらも、それなりにポップかつ、爽快に仕上げている彼らの曲ってなかなか貴重だと思います。基本的に、盛り上がりパターンが一緒なのでそれを個性ととるか、単調ととるかは紙一重のような気がしなくもないですが、前作が気に入った人は変わらず楽しめるはず。あとは、歌詞に政治性が織り込まれたりもしたみたいだけど、ただ聴く分には変化なし。というより、いままで散々好き勝手やっといて説得力もくそもないような。ちなみに、ボートラの3曲が何で最初から本編に入ってないんだろうかってぐらい良い出来。特別流れが良いわけでもなく、たるい曲もあるだけに基準が謎だ。
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