FACE TO FACE |
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1991年アメリカカリフォルニア州にて結成。当初のメンバーはTrever Keith(vo/gt)、Rob Kurth(dr)、MattRiddle(b)の3人組だったが、デビューアルバム「Don`t Turn Away」リリース後、2nd「Big Choice」にてChad Yaro(gt)が加入。3rdではRiddleが脱退したためScott Shiflett(b)が加入した。後もアルバムリリースを重ね活動を続けたが、2003年解散を決めた。(08 2/13)
Similar Artists→Bodyjar、The Offspring、Second Shot |
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Don`t Turn Away(1992) |
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B | |
1stアルバム。厚みのあるギターに、ハスキーなおっさん声、そして疾走感のあるメロディ。これぞ正に"渋くて男臭い"メロディック・パンクです。でも、機材や楽器の関係か、はたまたレコーディング環境が良くないのか、どうもベースとドラムの音が軽いのが気になりました。ポップ・パンクならともかく、楽曲が純メロディック・パンクなのに、リズム隊が軽いというのはどうなんでしょう。個人的には、もっとズンドコ響かせてくれた方がメリハリがあって良かったかなと思います。ただ、何といっても今作の目玉は3:Disconnectedにあると言っても過言ではないですね。この1曲だけズバ抜けてノリが良くて、メロディもカッコいい。メロいって、サビいっての繰り返しのみという単純明快さは、どこかポップ・パンクにも通じるものがある文句なしのベスト・トラックです。もっとも、それだけに他の楽曲が霞んでしまったことも否めないのですが・・・。最初にして最後のオリジナルメンバーによる作品というのも珍しいです。
*1 3 4 9 11 |
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Big Choice(1995) |
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B+ | |
ミニアルバム的なものを挟んでの2ndアルバム。新たにギターが一人加わったことで、演奏もコーラスもパワーアップ。更に前作"Don`t Turn Away"からレーベルを変えて環境も良くなったのか、音に厚みが出ています。おかげで楽曲にメリハリが生まれてきて、ノリもスピード感も上昇。前作からも言えることですが、"哀愁"を感じさせるメロディック・パンクというよりは、はちゃめちゃ暴れられそうな直球メロディック・パンク満載の仕上がりとなっています。個人的には、どの曲も満点とは言えないまでも、5点中4点〜3.5点ぐらいの曲が粒ぞろいという印象でした。ストップ&ゴーなど曲の展開もバリエーション豊かになっているし、メロディも耳に残るのが多かったので、前作よりかはこちらをオススメ。一応ボートラ扱いとなりながら(輸入盤)も収録されている13:Disconnectedは前作とはまた違うアレンジの1曲になっていますので、比べて聴いてみると面白いです。
*1 3 4 6 10 13 |
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Face To Face(1996) |
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A | |
前作"Big Choice"のセールスを受けてメジャーレーベルに移籍後リリースされた3rdアルバム。これまでの彼らの作品を聴いた限り、基本的に勢いと力強さで押し切るタイプのバンドなのかなと思っていただけに、今作全体に漂う"暗さ"は予想外の印象でした。より一層重厚かつメロディアスな演奏、そして若干のテンポ減速がもたらすサウンドは、確かに今までと比べれば勢いや疾走感には欠けています。だけどその分生まれた、楽曲の音の広がりや深み、メロディック・パンクに欠かせない要素の一つである"哀愁"漂うメロディは、不足分を補うに余りある利点。それに、もともとが荒削りな分、私にとってはこのぐらい洗練された方が聴きやすくて良いですね。比較的一曲一曲を少し長めにとる彼らの作品の中では、最後までたるみがなく聴けたのはこの作品だけです。ちなみに、詳細は分かりませんが、彼らはこの作品を最後にメジャーを離れます。でも、この作品そのものは否定するような内容でないことは確かです。メロディック・パンク、男臭いパンクを求める人なんかはぜひ聴いてみて欲しい作品。
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