Hi-Standard |
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難波章浩(Vo./b.)、横山健(Gt./Cho.)、恒岡章(Dr.)の三人からなるスリーピースバンド。
「もし、自分がバンドで有名になったら」なんてありえもしない夢は誰もが持ってるはず。彼らはそんな等身大の自分自身の代弁者でありヒーローでもある。思わず共感してしまう人間臭い歌詞に、卓越したメロディセンスとキャッチーなリズム。どことなく哀愁も感じる彼らの楽曲は、誰もが一度は経験する青春時代を思い起こすものばかりだ。また、確かな技術に裏付けられたそのライブパフォーマンスは群を抜いて高い。今となっては珍しくないが、当時では斬新であった英語詞を広めたパイオニアでもある。インディーズながらアルバム約70万枚を売り上げたなど、数々の伝説を残し、90`年代日本のパンクシーンを代表するパンクバンドだ。なお現在は自主企画フェスのAIRJAM2000を境に無期限の活動休止期間に入っている。そののちに健のコラムで難波の脱退が発表されたが、2004年有線音楽チャンネル「スペースシャワーTV」の特別企画としてHi-StandardのLIVEを再放送するに当たって約4年ぶりに3人で公の場に姿を現した。その後は難波もメンバーに復活し、今はメンバー個々の活動を積極的に行っているが、いつかくるであろう再結成に期待している。(07 12/19加筆)
Similar Artists→Hawaiian6、locofrank、Ken Yokoyama |
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GROWING UP(1995) |
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A | |
1stアルバム。良い意味でも、悪い意味でもまだ荒々しさが残っている作品。夏の失恋を描いた3:Summer of Love、新しい人生の門出を祝う12:New Life、自分自身への不安、劣等感を表現した13:Kiss Me Againなど誰もが抱く悩みを扱った楽曲の数々はどこか哀愁を感じさせながらも、軽快なリズムとテンポでキャッチーに仕上げることで、悩みを吹き飛ばすかのような元気ある楽曲にしてくれています。まるで「ダサくてチキン野郎で何が悪い、俺らだってそうだけどこうして頑張っている。」という彼らの声が聞こえてくるかのようです。音楽は楽しむものであり、力を与えてくれる、収録されているシンプルな楽曲の一つ一つが、そんな原点に立ち返らせてくれる作品。中盤に8:Saturday Night、9:California Dreamin`と続く名曲カバーは面白いです。自分もそうだったけど学生の時なんかに聴くと特に良いのでは。
*2 3 5 9 12 13 15 |
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ANGRY FIST(1997) |
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A | |
2枚目のアルバム。基本的な音楽方針は前作と変わらずだけど、レコーディング環境が変わったのか、はたまた演奏技術があがったのか音質は良くなっています。前作が悩みを吹き飛ばすような元気ある楽曲中心だったのに対して、今作では一度立ち止まってみるかのような切ない楽曲も見られるようになりました。6:STOP THE TIME、終盤に畳み掛けてくる12:CLOSE TO MEや14:THE SOUND OF SECRET MINDSは心に染みわたる名曲。もちろんアップテンポで元気が出てくる2:ENDRESS TRIPや8:MY SWEET DOGも健在。実験的な曲も増え、13:SUNSHINE BABYなんかは独特なリズムで面白い一曲。自分は残念ながら後追いでしたが、リアルタイムでバンドと共に成長していく人なんかがいたらもっと感慨深い作品になっただろうと思います。
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MAKING THE ROAD(1999) |
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A | |
活動休止前、最後のアルバムにして最高傑作となった一作。約70万枚のスマッシュヒットで、一躍ハイスタの名を世間に知らしめた。のっけから2:STANDING STILLにやられて、最後の泣きメロ19:BRAND NEW SUNSETまで曲、構成、音どれをとっても文句なしの出来。穴は見当たりません。ちなみに、管理人がハイスタに出会ったのもこのアルバムからで、同時に"パンク"にも目覚めたため何とも思い入れの深い作品。きっと同じ体験をしてる人は何万人といるのでしょう。そのこともあってか、いまだに急に激しく聴きたくなる時があります。6:STAY GOLDは誰もが認める名曲。ハイスタ入門者にはとりあえずこのアルバムを手にとって欲しいです。きっと、日本にもこんなバンドがいたのかと驚くはずですから。
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Love is a Battlefield(2000) |
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B+ | |
現時点(2006/8)としてはHi-Standardとして最後のCDリリース。内容はカバーソングが2曲。オリジナルが2曲の全4曲構成のミニアルバム。カヴァー曲はキテレツ大百科でおなじみの「はじめてのチュウ」とElvis Presleyの「Can't help falling love with you」となっています。どちらもこれまで数々の曲をカバーしてきた彼らだけあって、ただパンク風に速くするだけではなく、アレンジをしっかり加え、かつハイスタの楽曲として成り立たせているのは素直に凄い。特に原曲を知っている人ならば2:My First Kissに衝撃を受けること間違いないです。
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